犬の「膝蓋骨脱臼」。通称「パテラ」うちのトイ・プードル妹ちゃんは、10ヶ月で膝蓋骨脱臼を発症しました。手術しなければいけないのか。発症した時はこの先どうなってしまうのか不安でたまりませんでしたが、その後、膝が外れる回数が驚くほど減少。たった1ヶ月半ほどでほぼ治ったと言えるほど、膝が外れにくくなっています。どんな対策を講じたのか、発症してから現在までのことをお話したいと思います。
トイプードル妹ちゃん4ヶ月頃〜数回膝が外れる
うちのトイ・プードルの妹ちゃん、初めて膝が外れたのは、生後4ヶ月の頃。チャイムが鳴って玄関に向かって走っていった時のこと。
驚くほどの声で「キャンキャンキャン〜」と、1分間ほどずっとギャン鳴きしたのでびっくり。じっと静止し、痛くて動けない様子。
子犬の時期は、グレード1であることも多いと言います。先住犬のトイ・プードル匿名くんもパピーの頃、何度か膝が外れたことがあったので、妹ちゃんも外れたのだろうと予測はつきました。数分後には、普通に歩くことができ、痛がる様子もなし。
その後も数回、お散歩中に他のワンちゃんに挨拶したくて、リードを引っ張っている時遊んでいる時など外れたことがありました。動物病院では「膝がゆるい」と言われましたが、その後は外れることもなく安心しきっていました。
10ヶ月 診断:膝蓋骨脱臼 右グレード2/左グレード1
10ヶ月になったトイプードルの妹ちゃん。遊んでいるとき、ものすごく大きな声でギャン鳴きしました。
4ヶ月頃の時と違い、長時間痛そうにしているし、びっこを引くのは初めて。時間が経ってもおとなしく、遊ぼうともしない。よほどの痛みのように見えました。かかりつけの動物病院へ行くと、驚愕の言葉を聞くことになります。
もっとも多い「内方脱臼」(くぼみから内側へ外れること)を起こしている。
保存療法(内科療法)にて様子を見ましょう。8日間鎮痛剤(ガリプラント錠)を飲み、10日間ゲージレストで安静に。お散歩も禁止。
その後、改善されないようであれば、最終的には手術(外科的治療)を検討することになります。10日後くらいに予約を取り、再度お越しになってください。
- グレード1:触診にて膝蓋骨を脱臼させることができるが、手を放すとすぐに戻る
- グレード2:膝蓋骨の脱臼が、足の伸展時や歩行時などに自然に発生する
- グレード3:常に膝蓋骨が脱臼している状態。手で戻すと元に戻るが、離すとすぐに脱臼してしまう
- グレード4:常に膝蓋骨が脱臼している状態、手で押しても脱臼は整復できない
そのように言われ、頭は真っ白。なんで?なぜ?これからどうなるの?手術しなきゃいけないの?もう今までのように走り回れないの?そんな事を延々と考えていました。
パテラのグレードがもっと高く、症状もひどい子たちが沢山いる中、グレード2くらいで何を言ってるんだと思う方がいるかもしれません。ですが、診断された飼い主さんたちは皆同じような気持ちになるでしょう。かわいいかわいい最愛のワンコです。診断されてから動揺しすぎでどうにかなってしまいそうな感覚でした。
妹ちゃんがパテラになった原因
妹ちゃんの膝蓋骨脱臼は、先天性後天性どちらも考えられると感じています。
ベッドをジャンプで上り降りして膝に負荷がかかった
実は、パテラが発症した前日、初めてのグランピング旅行でジャンプを繰り返していました。部屋では、初めての場所で大喜び。匿名くんと一緒に、ベッドへ上ったり飛び降りたり、ベッドからベッドへジャンプしたり、部屋中走り回って大はしゃぎ。
膝蓋骨脱臼の後天性の原因は、ソファーやベッドなど高い場所から飛び降りた際に、膝に負荷がかかり発症すると言います。
前日膝に負荷がかかったことで、膝蓋骨周辺の組織が損傷を起こしたことが原因だったんじゃないかと思っています。
家のベッドでは、ステップを2つ置き、飛び降りる場所にはビーズクッションと他のクッションも置いてサポート代わりにしていました。だから、その日床にダイレクトに飛び降りるのを見て「これ危ないな」という自覚はありました。
なのに、「ダメよ〜危ないよ〜」と言いながらも、自由に上り降りさせていたんです。本当に楽しそうに遊んでいる姿を見て、幸せを感じていました。まさか、翌日こんなことになるとは思わずに。
先天性なのかも
とはいえ、元々膝が悪くて、パテラになる要因を持っていなかったとは言い切れません。はじめにお話したように4ヶ月頃に数回外れているからです。成長期に骨や靭帯に以上が生じた可能性もあります。
それに、妹ちゃんの走り方は特徴があって、小走りする時スキップのような走り方をするんです。「可愛い」としか考えていませんでしたが、やはり獣医師に確認しても、元々要因があったと考えられるとのことでした。
(膝が外れてスキップしているわけではなく、小走りの時は常にスキップでした。膝に負担がかからないように、自然にかばっていたのかも。)
「トイプードルは、50%60%ほとんどがパテラ持ち」とも言われるほどだし、アニコムの調べでもトイプードルの7頭に1頭は発症するというデータが出ています。それに、トイプードルの兄弟が膝蓋骨脱臼を発症すれば、他の兄弟もなるリスクが16.2倍も高かったそうです。
妹ちゃんも先天性だったり遺伝性のものなのかもしれません。
妹ちゃんは、ティーカップサイズのプードルと紹介されていました。本当は、迎え入れる前から小さすぎるサイズは絶対嫌だと思っていたのに、「どうしてもこの子しかいない」という出会いで、お迎えを決めましたが…。
飼い主として情けないことに「やっぱり小さいから弱いのか…」とも考えてしまいました。批判があがるかもしれませんが、正直な気持ちです。どちらにせよ、先天性は小型犬に多い原因だと言います。
違う病院の診断:両足グレード1
これまで色々なことがあって、2件の動物病院にかかっていたので、翌日別の動物病院でも診察を受けました。(本当は先にこの病院へ行きたかったのですが、お休みの日だったんです。)
別の病院では、グレード2だった右足も「グレード1」だと伝えられました。
炎症がおさまってグレードが下がるのか?そこのところはわかりません。でも、少しは外れにくくなっていたのでしょう。
逆に悪化してグレードが移行する可能性もあります。グレード3だと手術は免れない、グレード4になれば完全な回復が見込めないと言います。グレード2でも手術が必要な場合もあるというので、ましになったことで、少しはホッとしました。
はじめの病院でもらった薬を継続し、ゲージレストで様子見。そして、ワタシが聞こうと思っていると、サプリメントを提案してくださいました。お試しで処方してもらったのは、ムーブマックスIIIです。サプリで良くなればいいのに…そう願うばかりでした。
膝の外れる回数が減ってきた!
パテラと診断されてから2日ほどは、ケージレストする必要もないくらいおとなしく痛みがひどいようでしたが、嬉しいことに、3日後からは、若干外れる回数が減ってきました。
ケージレストについては、身動きの取れない状態にするようでしたが、ワタシはクレートでは狭すぎると感じたため、トイレと寝床の場所のあるケージに入れていました。
出たくて飛び跳ねたり暴れるので、ネットで見つけた方法をアレンジして突っ張り棒を結束バンドで固定し、枕を乗せて天井を作り、2本足で立ち上がれないようにしました。
見ていると本当にかわいそうでしたし、匿名くんも遊びたいので、2匹ともストレスが溜まっているよう。こういう時困るのも、多頭飼いの問題です。
ケージレストのやり方は、以下を参考にしてくださいね。
まさかの「グレード3」になった?!
ケージレストの上、大好きなお散歩も禁止。少しでもストレスを解消するため、妹ちゃんを抱っこしてお散歩へ出掛けていました。
5日後のこと、外で大好きなおじぃちゃんおばぁちゃんに会いました。
妹ちゃんは、ものすごく喜んでおじぃちゃんに撫でてもらっていましたが、抱っこしてもらおうと必死。迷いましたが、久しぶりなので、そのまま抱っこにいかせると、おじちゃんの慣れていない抱き方と暴れ散らかしたせいで脱臼し「キャンキャンキャンー!!!」ものすごい悲鳴。本当に痛そうでした。
その後から、脱臼する回数がものすごく増えてしまったんです。
おまけに、脱臼した後なかなか元に戻らず、手で押さえて戻しても離すと再度脱臼するように…。外れたら、足を伸ばして戻してあげていましたが、しばらく戻した状態で押さえたままにしておかなければ、外れた状態へ戻るようになってしまいました。
ケージの中で2〜3歩歩いただけでも外れてしまうし、簡単には戻らない。歩かせてみると、すぐに外れては、びっこを引いて「ママ外れた」「ママ治して」っていう眼差しで、ワタシの顔を見る妹ちゃん。もう頻繁どころではないほど外れるようになってしまいました。
普段から脱臼し続けている状態ではありませんが、「指で押すと正常な位置に戻せるが、指を離すと脱臼した位置にもどる」グレード3に近くになってしまったんじゃ?!
変に脱臼してしまわないように、スリングを使うのもやめていたのに、抱っこにいかせたワタシがバカでした。ただし、次第に慣れてきたのか、外れても全く鳴かないようになっていきました。
もう手術しか方法はない?
10日後、はじめの動物病院の予約日になりました。
すぐに膝が外れる。1日動く中、おそらく8割方は外れ、パテラが悪化している状態。獣医師は、安静期間に改善することが多いため、手術を検討した方がいいという意見でした。
考えるにしても当面どうすればいいのか?という問いには、以下のような回答でした。
- 少し調子が良ければ、家の中を歩かせたり散歩へ連れていく
- 調子悪いなと思えば、ケージレストにする
お薬はあまり長く飲みすぎるのもいけないから、間隔をあけて与えたり、調子に合わせてください。そうやって、調整するしか方法はない。すぐにではないが、手術を検討していくことをおすすめします。
ワタシは聞き返しました。
調子がいいも悪いも、ケージの中で数歩歩いても外れるくらいです。
じゃぁ、ずっと調子が悪いってことで、結局ずーっと安静ってことになりますよね。
筋肉量も絶対減るだろうし、手術しか方法はないでしょうか?
それに対して、変わりばえのない同じような返答。何の対策案ももらえず、もどかしい気持ちのまま診察を終えました。嫌な言い方になりますが、ワタシにとって、この獣医師はここまで止まりだなと感じた瞬間でした。
同じ病院の別の先生に「涙やけもプードルちゃんの宿命」と言われたこともあります。でも、今は原因がわかり改善しています。
ケージレストをやめることに!
翌日、もう1つの病院へ行き、同じように伝えると、意見をもらいました。
なぜなら…
- ケージレストしていても外れているから、ケージレストの意味をなしていない
- 膝が外れて足をあげて歩いている時は、外れた足を安静にしている状態と同じ
- このまま安静にしていても、筋肉量は減っていくばかり
- 外れた膝を治してあげても、すぐ外れるなら、外れたりハメたりを頻繁にしてあげる方がよくない
- 膝が外れても、自分で足を伸ばして治す子もいる。そうやって手術せずに、現状維持で一生いく子もたくさんいる
- 外れた膝を自分で治す方法、外れないような動き方を本人に学習させるのがいい
まずは、びっこ引いていようがいまいが「普通に生活できる」ことを目指したいから、お薬はとりあえず3、4日は続けて使ってみよう。その後は調子が良ければ1日おきにするなど、調整すると良い。
最終的には手術を考えなければいけないが、その際には、3Dでどれだけズレているか角度を見れるCT検査をした上で確実な手術ができる、犬の整形専門病院を紹介します。
ケージレストをやめて、外れても放置し、自分で対処させる。ワタシにとって、納得のいく最善な対処法の提案でした。
でも、安静をやめようなんて言う獣医師がいるでしょうか。おそらく多くはないでしょう。だからこそ、すごい先生なんだなと感じています。
パテラは完全に治ることはありません。でも、自分で外れないような動き方を覚えたなら!運動制限をせず、自然に筋肉量も増やせたら!先がパッと明るくなったような気がしました。
それに「一生涯手術せずにいく子がたくさんいる」という事実も、のしかかっていたおもりが取れたように、気持ちが軽くなりました。
ワタシは、医師はお薬を処方したり、手術などを行い病状を改善させる治療をするだけでなく、患者や家族の気持ちを楽にすることも、役目の一貫だと考えています。動物病院でも同じ。
この病院を選んだのは、知人にいい先生だと聞いていたからですが、以前、待合室でも「前は○○病院でこうだったけど、ここの先生に相談すると...」などと、この病院の先生を信頼しているエピソードを小耳に挟んだこともありました。本当に素晴らしく優秀な獣医師だと感じます。
自分なりにできることをしよう
前後しますが、グレード3になってしまったかも!の時、手術なしで治す方法はないだろうかと藁にもすがるような思いで手段を探しました。そのとき見つけて継続した「無理なくできたこと」をご紹介します。
サプリメント
ムーブマックスIIIをすでに飲ませていますが、「パテラに効果があった」とされるサプリメントをトイプードルのブログで見つけました。
獣医師に意見をいただき、似ている成分の「アンチノール」を提案していただいて、飲ませていくことにしました。
アンチノールは、犬や猫の関節をはじめ、皮膚や被毛、腎臓など、あらゆるものに効果が期待できるサプリメントです。「たった2週間でパテラに効果が見られた」という口コミも見かけましたし、さらに「手術せずに治す」という道が開かれたような気持ちでした。
ムーブマックスIIIもアンチノールも動物病院取り扱いのサプリメントです。ムーブマックスは、楽天などのネットショップでの通販はありません。
アンチノールはネットショップでも販売していますが、公式サイトで「偽造品」について注意喚起されています。公式サイトでは「初回限定 60日スターターキット」で、なんと15粒1箱がプレゼントしてもらえますよ。
購入に縛りはなく、定期便の解約はいつでも可能です。
マッサージ
マッサージについては、上の子を迎えた時から、アニコムの記事やYouTubeなども参考にし、すでに毎日のケアとして欠かさず、ワタシなりのやり方で行なっていました。
毎晩、大腿骨の周辺や太ももと太ももの内側、膝、かかとなどをマッサージ。そのまま家でのメンテナンスを続けました。できる時は、散歩前後にも行なっています。
(追記)1ヶ月半すぎより、マッサージに加え、毎日片足200回の屈伸運動を両足行なっています。
(追記)用手による屈伸は、負担がかかるリスクがあるということで中止しました。
参考にしたアニコムの記事 ⇒ 「マッサージと屈伸を続けると、パテラの発症率に差が出た」
温活
そして、ネットで調べた「温活」です。腰や大腿骨周辺を温めました。
筋肉は、血行不良でも凝り固まります。人も同じですよね。
「人間用のあずきのアイマスクで腰をあたためるのが手軽」だと見つけ、毎晩の歯磨きのとき実践しました。(温めた後、マッサージやストレッチを行います)
また、お白湯や温かいお湯を飲ませること。これも、上の子が小さい頃から行なっていましたが、お白湯を飲むと内臓を温めて血流を良くし、老廃物の排出にも効果的です。
温かいお湯にブドウ糖を少しだけ混ぜて飲ませる時もあります。温かい飲み物は血液の巡りが良くなります。
※白湯=水を沸騰させたもの
お湯=ただ単に温めた水
膝が左右に振れる動きをさせない
おもちゃの引っ張りっこなどで遊ぶ時、おもちゃを左右に揺らすのをやめました。
うちの子は、「内方脱臼」で内側に膝が外れてしまいます。外側でも同じですが、膝を左右に動かしたり、無理な回転の力が加わると、さらに外れやすくなります。
その他にも、おやつをあげる時など、普段から「外れる動き」にならないように気をつけました。
犬の散歩コースに気をつける
散歩の時、コンクリート舗装されている道の方が汚れにくいのですが、柔らかい地面の方が、膝や腰に負担をかけずに歩けます。硬い道は、衝撃を抑えるクッションとなる膝を痛めてしまいます。
都会では難しいかもしれませんが、できる限りアスファルトよりも草の生えている土、芝生や砂場などを歩かせるのがおすすめ。それに起伏のある地面が踏ん張って歩くので、筋肉つくりにはとってもいいんです。
上の子が、過去木の下で毛虫の毒気にやられてしまった恐怖感もありますが、生息している木に注意しつつ、お散歩コースを決めて歩くようにしました。坂道も効果的です。
また、よく歩道橋の上を渡っていましたが、階段もよくないのでやめました。
もともと、妹ちゃんは、どちらかといえばスリム体型で肥満でもなく、筋肉はついている方でした。(筋膜リリースを行う先生が、筋肉がしっかりついているとおっしゃっていました。)常に2本足で立ち上がったり飛びまくる子でしたし散歩量も多い方だったので、散歩の時間などはそのままですが、短いお散歩のワンちゃんは増やした方がいいかと思います。
うちの子のパテラが治った8つの方法
滑りやすい場所への対策や足裏のお手入れなど、当たり前に絶対必須のことを含め、うちのトイプードルの膝蓋骨脱臼(パテラ)を治すために行なった8つの方法をまとめます。
- 高いところからジャンプさせない
- 滑りやすい場所への対策
- 爪や足裏のお手入れをこまめにする
- サプリメントを2種類(ムーブマックスIII/アンチノール)
- 毎晩マッサージ&屈伸運動(できる時は散歩前後にもマッサージ)
- 腰を温める/お白湯を飲ませる
- 外れる動きをさせない
- クッション性/起伏のある地面で散歩する
パテラは、膝のお皿が「滑車溝」からズレる病気です。骨や関節などが、直接的にこれらで完全に治癒することはありません。ですが、筋肉の凝りをほぐしたりバランスを整えると関節の可動域が広がり発症しにくくなると言います。
その他にも、パテラに効果が見込める方法をいくつか見つけましたが、全てを行うのは困難です。無理が生じれば継続することもできないので、できる範囲で絞ることにしました。
また、グルコサミンやコンドロイチンが配合されている関節にいいドッグフードなどもありますが、うちの子はアレルギーも多く肝臓の数値が高くなったりするので、フードを変えることはできませんでした。
それから1ヶ月半後の現在
その後、希望を胸に日々過ごしました。そして、マシになってる気がする?そんなことないわ。また外れた。やっぱり外れにくくなってる!など、一喜一憂しながらも、1ヶ月半が過ぎ。頻繁に外れていた膝は、なんと少しずつ外れる回数が少なくなりました。
前は、散歩中びっこを引いたまま歩くことが多かったのですが、今は散歩中にはほとんどびっこを引かなくなりました。
家で上の子と思いっきり激しいワンプロをしても、あまり外れないし、外れても数十秒で足をつくように…。
- 関節の可動域が広がって外れにくくなったのか
- 外れても自分でもどす方法を覚えたのか
- 外れにくい動き方を覚えたのか
何にせよ。普通の生活に支障のない膝の状態になってきたんです。
一時期は、手で押さえて戻しても、離すとまた外れるグレード3に近い状態までいっていたのに…です。もし、違う病院で診てもらわなければ、手術に踏み切っていたかもしれません。
痛々しそうで悲しげな表情、遊びをやめてびっこを引いて歩く姿。上の子に遊びに誘われても、動かずただじっと見つめる。ほんの少し前までは、そんな状態だったのに、手術しない選択ができている現在。本当にホッとしています。
今後どう変化するかはわかりません。心配は一生涯続きますが、できることをしながら様子を見てきたいと思います。また、その後の様子についても、このページに追加していきます。
(追記)2歳3ヶ月現在。あれから、1年5ヶ月が経過しましたが、ほぼ外れることなく元気いっぱい走り回っています。サプリメントは、アンチノールとムーブマックスに加え、筋肉づくりのサポートとなる「アミノウォーカーforpet」を追加しています。
手術でしか完治しないとはいえ諦めず頑張ろう
膝蓋骨脱臼を手術せず高齢になると、変形性関節炎になったり、前十字靭帯が断裂する可能性もあるそうですが、こんなわんちゃんたちがいます!
生後数ヶ月の時に何度も膝が外れて、パテラを宣告されました。
けっこう緩いとのことで、グレードは2と3の間くらいと。16年前のことです。
そして結果ですが、大丈夫です。17歳近い今も、しっかり歩いてます。
14歳と半年で亡くなるまで、手術をしないで過ごしました。若いころは普通に走れましたよ。ジャンプなどは、しないように気をつけましたが。でも、最後までちゃんと歩いていました。
うちも亡くなった先住犬がパテラでしたが、営利目的の獣医さんではなく、犬が痛がらず歩けているならば必要ないということで、痛がらないどころか走り回るのでそのまま投薬もなく手術もなく寿命まで行きましたよ!
ですから、同じようにパテラで悩んでいる飼い主さまも、諦めずに頑張ってください。
このページでご紹介した内容で、より詳しい情報も別のページで個別でお話していきますので、ぜひ参考になさってくださいね。