
「今日トイプードルを絶対にお迎えする!」と、出かけたペットショップ。
ワタシは、運命と思えるほど匿名くんに魅せられ引き寄せられました。抱っこした瞬間「この子しかいない。」そう思って、ほぼ即決でお迎え。あの日出会えたのは、きっと必然だったんだ。
アレルギーの私が飼える犬
ワタシは、犬が大好きなのに動物アレルギーです。
昔、実家でポメラニアンを2匹飼っていましたが、出産を期に目や体が痒くなることに気づきました。
実家へ帰った時は、痒さを我慢し愛犬と触れ合いましたが、結構辛い思いをしたものです。そして、犬をはじめあらゆる動物アレルギーと猫アレルギーのワタシの子ども2人。
ペットなんて飼えるはずもない上、マンションはペット禁止。さらに、実家のポメが旅立ってからは、その悲しさにペットは絶対に飼わないという気持ちでいました。
でも、日々の寂しさに犬が欲しいと考え出して、犬アレルギーでも飼えるかも知れないという犬種「トイ・プードル」を飼いたいと密かに思うようになっていたんです。結果、アレルギーはほとんど出ていません。
はじめ目に入ったのはクリームのトイプードルくん
画像はイメージです。
引用元:tpoo.jp
とあるペットショップで、初めに目に入ったのは、匿名くんではありませんでした。
優しいクリーム色でゆるいウェーブのトイプードルの2ヶ月のパピーちゃん。すぐさま抱っこさせてもらいました。コロコロしていて、ものすごく可愛い!久しぶりに抱っこした犬の感触。あーこれだけで幸せ。とにかくめちゃめちゃ癒される感覚。
ワタシ、優しいカラーとかがものすごく好きなんですよね。洋服は黒ばかりだけど、淡い色ってなんか好き。犬の毛色っていろいろだけど、ワタシどんな色のトイ・プードルがいるのかなんかも全く考えていませんでした。
このまま可愛さに負けて飼ってしまっていいのか?
ものすごく可愛いパピーちゃん、おまけに「犬を抱っこしている」ということに興奮したワタシ。「この子でいいんじゃない?」みたいな気持ちになった中、色々な気持ちがぐるぐると頭の中を流れ、自問自答。
- 本当に飼ってもいいの?
- 住んでいるマンションはペット不可
- うちのムスコちゃんは動物アレルギー
- ワタシもペットアレルギー
- ペットを飼うということは、命に対して大きな責任が伴う
- 病気になったらどうするの?
- いつか悲しいお別れがくる
- 今までみたいに外出できなくなる
「やっぱりダメやろ。」「もう一度考え直さなきゃ」と。「ダメ。今アホになってる。」「このままじゃ、可愛さだけで飼ってしまいそう。」そう思って、一度冷静にならなきゃいけないと思い、その場を離れようとしました。
一目惚れならぬ一抱き惚れ?した瞬間
ひとまず冷静にならなきゃと思い、その場を離れようとした時、上段にいたレッドの匿名くんが目に飛び込んできました。
店員さんにすぐお願いしました。「この子も抱っこしていいですか?」
そして、匿名くんを抱っこした瞬間、まるで人間同士のような言い方になりますが、しっくりくる肌感というか...なぜか「この子がいい。この子しかいない。」と、運命的な出会いを感じたんです。
クリームのパピーちゃんも匿名くんも、同じくらいの可愛さ。同じような大きさ。同じようなおとなしさ。同じような気持ち良い毛質でした。
だから、何がそう思わせたのかはわかりません。胸の奥で、匿名くんへの感情がぶわーっと広がりました。会ったばかりなのに、「愛おしい」ような感覚。心がトロけました。
出費を考えるも「愛しさ」に負ける
いやらしい話ですが、匿名くんのネームラベルに目をやると恐ろしい金額...とにかく、冷静になる必要がある、と現実的なことを考えることに。
新型コロナウイルス禍により、ペットの価格が高騰しているというのは、去年(2020年)耳にしていました。今年1月朝日新聞では、例年の2倍になったとされています。
うーん。たしかに高い、泣きそうに高い。破産しそうだ。ヤバいかもしれない。でも、お金にはかえられないものを手にするのだから、高いとも言い切れないなと思いました。
はじめに抱っこしたクリームのトイちゃんより20万ほど高額でしたが、迷うことはありませんでした。匿名くんしかいない。
いったん、その場を離れましたが、どうしても匿名くんを迎えたいという気持ちが溢れ、10分15分後には戻りました。こうして、匿名くんを我が家へ迎えることになったんです。
うちのムスメちゃんと初対面
ペットショップに売っていた小さなカバンを買って、いざ帰宅。匿名くんをカバンに入れ、階段を駆け上がりました。(エレベーターで人に会いバレたらヤバいので。)
匿名くんが2か月の頃、すっぽり入っていたスヌーピーのカバン
うちのムスメちゃんに、カバンを手渡して、わたしはゲージやトイレシーツなどを車に取りに戻りました。
うちのムスメちゃんは、ずっと犬を欲しがっていたので、持ったカバンの重みと温かさ、そして感触に驚いたと同時に感動。「こんな可愛い子、よく見つけてきたね。そんじょそこらにいる可愛さとはワケが違う。」と言っていました。
でも、その可愛さは、見た目だけでなく、匿名くんだからこそとワタシたちは思っています。
匿名くん、あの日あの店にいてくれてありがとう。
引っ越して今は問題のない環境に
実は、お家がない犬を引き取ることも考えていました。ただ、ワタシが住んでいるマンションはペット禁止なので、保護犬を迎えることもできなかったんです。(色々、条件ってありますよね。)
ペット禁止のマンションなのに、規約違反で非常識...と言われることは百も承知。バカな人間でした。ですが、できるだけ早く引っ越すことを視野に入れてのことだったんです。
結果、すぐに物件を探しはじめ、2ヶ月足らずで引っ越しました。今では、人目を気にすることなく、のびのびと暮らしています。
トイプードルだけに限らず、ワンちゃんって本当に素晴らしい毎日を過ごさせてくれます。そばにいてくれる、そして、これ以上にない癒しをくれる...心から感謝しなきゃ。ワンコだけでなく、生きているから。ほんと「命」は尊いですよね。
しつけを含め、人間の都合や人間の自己満足で飼うのだから、ありったけの愛情を注いで、少しでも幸せを感じてくれるようにするべきって思ってます。