子犬が植物の固形肥料を食べてしまったかも知れない!うちのトイ・プードル匿名くんが5ヶ月と2週間の時の出来事です。
植物の固形肥料を子犬が食べた時の対処法
まずは、結論を先にお話したいと思います。
食べてしまった固形肥料の袋(成分の記載のある)を持って、すぐに病院へ行きましょう。それしかできることはありません。
万が一危険な成分が含まれていて、消化が始まると、もう手立てがなくなってしまいます。おまけに大量に食べていたとすれば、とっても危険らしいです。(死亡した例もある)そして、腸閉塞(小腸や大腸が何らかの原因で詰まってしまう)になる可能性もあるのだとか。
今回以下のことがわかりました。
- 「肥料の三要素」である窒素・リン・カリウムはそこまで心配いらない
- 中毒を起こしたり危険な成分が含まれている場合がある
- 消化が始まってからでは遅いかも知れない
- 誤飲の場合、病院では吐かせる処置を行う(「トラネキサム酸」という注射の副作用で吐き気を起こすらしいです)
もし、ワンちゃんが固形肥料を食べて「どうしよう」と思っている方は、肥料の成分が記載されたものを持って病院へ急いでくださいね。向かいながら、動物病院へ電話を入れる方がいいでしょう。
とにかく、たとえ1分でも1秒でも早い方がいいですね。
犬の消化時間は12時間~24時間だと言われています。
消化器官が未発達な子犬は、食後40分~2時間くらいで食べた物が便として排出されます。
※消化時間:食べてからウンチになるまでの時間(体外に排泄されるまで)引用元:獣医師監修ドックドッグ
小型犬なら、塩をあげたり、後ろ足を持って逆さにし上げ下げする。中型犬以上は、横にし軽く胸を押したり、先の丸いボールペンなどを奥に押し込む。
このような応急処置があると言われていますが、素人が安易に行うと、より危険が伴うように感じます。(あくまでも、個人的意見です。)
トイ・プードル5ヶ月の子犬の固形肥料誤飲を発見したとき
家の中でも、常に匿名くんの姿が見えないと、「あれっどこいった?」と不安になるワタシ。
いやに静かだなぁと思い、スマホのカメラを起動し構えながら「匿名くーん」と呼んで、部屋を除くと...。植木鉢の前で、きょとんとこっちを見ている匿名くん。そして、なんと、土やら何やらが少し散らばっているではありませんか。
ガビーン😱❗️❗️
咄嗟にかまえていたカメラで写真を撮りましたが、散らばっているのは、土と観葉植物の固形肥料。
匿名くんの口には、土が。
ワタシは、血の気がサーっと引いて、一瞬クラっとなりそうに。
固形肥料が散り散りバラバラになっているのは、もしや噛んだから?!食べちゃったから?!
「匿名くん 食べたの?ほら。あーんして。お口の中見せて。」
すぐさま、お口の中を確認し、ウェットティッシュで拭ってみると、ちょっと土がつくくらいで、緑色のものはなし。
「食べてないよね?」
肥料を土に乗せたのは随分前。もう数ヶ月は経っているから、水で溶けてバラバラになっていたような気がする。それに、そんなたくさんの数じゃなかったはず。噛んでないし食べてないよね?
急いで掃除機で吸ってから、パソコンでググりました。「いや。大丈夫。」と思いながらも、ドキドキしてる。そして、調べながらも、動物病院へ電話しました。
動物病院の獣医師に電話相談
以下は、動物病院へ電話し、「子犬が肥料を食べてしまったかも知れない」と相談した時の獣医師の回答です。
ただ、他に含まれている成分に毒性のものがあれば、大変なことになるかもしれない。(死亡する可能性も)それに食べた量にもよります。
処置としては、食べたのが30分以内なら吐かせます(催吐処置)。30分以上経過しているなら、すでに消化が始まっている。子犬ということもあるので、経過観察をした方が良いかも。
肥料に含まれている他の成分を見れば危険かどうかわかるので、肥料の袋(成分が書かれている)などを持ってすぐ来院してください。
こういうことでした。
色々話していて、「もし食べていて消化しているとすれば、それがわかる検査などはないのですか?」と質問すると「血液検査でわかる場合がある。」とのことでした。
動物病院での受診
動物病院へ行ったのは、それからすぐ。すぐとはいえ、用意する時間もかかり、約30分後到着でした。電話の時とは、違う獣医師に診てもらい、こんな風に言われました。(記憶が曖昧だし、割愛しています。)
ワタシの感覚では、固形肥料はほぼ食べていない。万が一食べていたとしても、ほんの少しだけだろう。病院へ着いた時すでに1時間以上は経過していました。それに、匿名くんは、普通に元気な状態。
「吐かせますか?」と獣医師が言いましたが、ワタシは「吐かせない。様子を見る」と答えました。「吐かせないとして、何か他にできる処置はないですか?」
色々と曖昧な説明しかしない獣医師に質問し、最終的に出した方法が、皮下点滴と投薬でした。
皮下点滴(ソルラクト)は、後々下痢や嘔吐をした際、脱水になる可能性を考え、失われる水分などを前もって補給する目的で。お薬は、2種類(アルサルミン・アセナリン)。胃腸の粘膜を保護したり、吐き気を抑え消化機能のサポートをする目的だということです。
※皮下点滴:私たちの知る従来の点滴は、時間をかけて静脈に打ちますが、その方法とは違い、犬の皮膚と筋肉の間に10分程度で点滴し、少しずつ液を補給していくやり方
結果は、その後何事もなく元気いっぱいで本当に安心しました。粉薬は、ヨーグルトに混ぜると美味しそうに。錠剤はおやつみたいにポリポリ食べる匿名くんでした。
犬に危険な固形肥料の成分
電話で話した獣医師が言っていたように、以下のような獣医師の言及がありました。
殆どの製品(NPK肥料)は窒素、リン、カリウムの混合物の配合であり、微量の鉄なども含むことが多いです。
注意すべきことは、アンモニア、殺虫剤、除草剤の様な少量成分である他の成分が含まれている可能性があります。
引用元:犬・猫専門獣医師そらん
やはりほとんどの肥料(「油かす」含む)は、「肥料の三要素」である窒素、リン、カリウムが含まれているとのこと。病院で相談した獣医師も、その基本の3つは、そこまで危険ではないと言いました。
危険なのは、アンモニア、殺虫剤、除草剤など。アンモニアはわかりませんが、殺虫剤や除草剤って、農薬なんですよね。
ワタシが使っていた固形肥料は、楽天で購入したもので、成分は以下のように記載されています。
正味重量150グラム
- 窒素全量 10%
溶性りん酸 8%
内水溶性りん酸 3.5% - 水溶性加里 8%
- 水溶性苦土 1%
- 水溶性ほう素 0.05%
溶性マンガン0.1
内水溶性マンガン0.01
窒素・リン・カリ以外に書かれているのは、水溶性苦土・マンガン・ホウ素でした。
水溶性苦土
植物体内では葉緑素に含まれているもの。果菜類では糖度、光沢、肉質などの品質向上のための栄養素。
引用元:たまごや商店
マンガン
植物体内でおこるさまざまな代謝で必要とされる要素。植物が光合成を行う時、二酸化炭素を固定するために必要不可欠なものです。その他、葉緑素やビタミン類の生合成に必要な要素です。
引用元:JA農業共同組合新聞
水溶性ほう素
主に植物の細胞壁を構成する成分で、根や新芽の生育を促進したり、細胞分裂や受粉に関わります。
引用元:住友科学園芸
こうやってみると、そこまで危険ではない感じ。
他には書かれていませんでしたが、家庭で使う化学肥料で、危険なものが含まれているのかな?そして、書かれていないとかありえるかな?そんなこと、大問題じゃ?!ですよね。
(ホウ素が「ホウ酸」に見えて焦っちゃいますけど。ホウ酸団子なんかは、人でも乳児の致死量が2〜3gと言いますから、子犬が食べると、もうほんとヤバいことになりますね。)
ワタシが吐かせないと判断した理由
ワタシが吐かせないと言った理由の1つは、電話で相談した医師の言葉があったからでした。
- 「肥料の三要素」は、そこまで危険ではない
- 今の段階では消化吸収が始まっているから、吐かせても遅い
- まだ子犬なので、経過観察をした方がいいかも知れない
後でお話しますが、その先生は苦手な感じなんだけど、獣医師として知識も経験もあるのかなぁという感じでした。(割とはっきり断言するっぽいし、電話の時、成分とかスラスラと言っていたし。)
そして1番は、匿名くんが食べていないだろうと感じていたからです。
食べているなら、その時、むしゃむしゃとしていたと思います。でも、立ってこっちを向いていたんです。お口の中に固形肥料の残骸も見つからず、急いで飲み込んだ様子もない。こんな感じだったからなんです。
植木鉢から、土を掘り出すのが楽しかったんじゃないかって。
それでも、勘に頼るなんてバカじゃないの?!と思われてしまいそうですね...。
でも、ワタシは、匿名くんと離れるのはお風呂くらいで、ほぼ1日中離れることなく一緒にいます。匿名くんのことを1番よくわかっている存在です。
犬とは違いますが、2人の子どもを育てた母のワタシ。母親としての感覚も大事だと思うんです。
そういえば、トイ・プードルを飼っている方のTwitterで「耳の立ち方で、その子の様子がわかる」というツイートがありました。長くそばにいると、そういう些細な変化で、その子がわかるようになってくるんですね。
ワタシも、そんな変化を感じ取れるママになりたいなーと思います。
動物病院選びって難しい
話がかなり飛びましたが、元に戻します。獣医師についてです。普通に話すと複雑で、わけがわからない感じなので、先に箇条書きでお話しますね。
- 電話の獣医師 ⇒ 以前より苦手だった。知識や経験はありそうだが、人の話をきちんと聞かず、話を遮って早口でまくしたてるように話すため
- その時の電話でも、何気に嫌味っぽい雰囲気だったので、病院の受付で「さっきの方以外の先生でお願いします」と言った
- 診てもらった獣医師 ⇒ まだ若く知識や経験がなさそうだし、人の目を一度たりとも見ずに話す。目を見ないなんて信頼性ゼロ。医師以前に人としてどうよ?って感じる
受診の際、電話の獣医師に診てもらえば良かったのですが、実は受付で「電話の先生以外でお願いします」と言いました。その先生は、前回かかった時も今回も、人の話を最後まで聞かず、遮った上でまくしたてるように話す方なんですよね。
病院で話をきちんと聞いてくれない、おまけに関係ない話を早口でダーーーっと話す。そんな診察って...ね。
電話の獣医師は、肥料に含まれている他の成分を見れば危険かどうかわかると言いましたが、受診した獣医師は「すべて把握しきれていないので、はっきり言えない」と言いました。これって「わからない」ってこと。
かなり若かったしまだまだ経験不足だろうし、今回知識もなかった。その上、話している間「たったの1回も目を見ない」人でした。目を見ず話す医師が信じられるわけない。そんな診察って...ね。
ワタシが、匿名くんのかかりつけにしている動物病院は、複数の医師が勤務しています。超音波検査やCT、内視鏡機器など医療機器が揃っているし、手術もできる病院なんです。
小さな病院だと、何かあった時、大きな病院を紹介って形になるだろうし...と思い、その病院にしようと決めたのですが、複数の医師がいると、結局同じことだなぁと思いました。(それなら、セカンドオピニオンを考えた方がいい。)
結局は全く問題なく大丈夫で無事だったからこそ軽く言えるんだけどね。人間の病院も合う合わないや不信感があったり、信頼できる医師ってなかなかいないけれど、動物病院も慎重に選ばなければ。
1番はじめに、匿名くんが咳でかかった病院も、一度っきりでやめました。色々行ってみるしかありませんね。
固形肥料誤飲事件その後
その日の夜、色々考えて固形肥料や土を食べないように、ひとまず取った対策がこちら。
クリアファイルを、土に差し込んで囲みました。うまくささらない部分は、テープで固定。うちのムスメちゃんのアイデアです。
小型犬しか通用しないやり方ですが、これでひとまず植木鉢にイタズラできなくなりました。同じように犬のイタズラに困っている方は、参考にしてみてくださいね。
匿名くん、何度かこんな風に見ていました。
ワタシが大切にしているモンステラ。同じ大きさのポトスの鉢もあって、たらーっと長く垂れているポトスの葉には、少しだけイタズラしたことあったけど、匿名くんが2ヶ月とか3ヶ月の頃のこと。
今の今まで、植木鉢の土のところに興味を示したことはなかったのに。色々と新しい発見をするんだなぁ。背も高くなって、届くようになったからね。
そういえば、固形肥料はもちろんですが、犬にとって危険な観葉植物もあるんです。ポトスもそのうちの1つなんですよ。これから気をつけなきゃ。
誤飲と言えば、抜けた乳歯が出てこないか、常にウンチをチェックしていますが、先日、石っころが出てきました。お願いよ。拾い食いしないで...😓
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