スーパーキャットかみかみフルーツボーンは、とってもおすすめの『犬用の噛むおもちゃ』です。うちの犬も、かみかみフルーツボーンが大のお気に入りでいつも無心で噛んでいます♪
カミカミしていると必ず劣化してきますが、食べても大丈夫なのか?気になりますよね。
結論から言えば、かみかみフルーツボーンは食べるのはダメです。なぜダメなのか詳しく解説するとともに、子犬や成犬におすすめの柔らかさやサイズ、劣化してしてきた時の対策もご紹介します。
かみかみフルーツボーンは食べたらダメ
かみかみフルーツボーンのような、犬の噛むおもちゃは「食べても大丈夫な素材」であることを前提に作られていますが、決して食べ物ではありません。
ですから、答えは単純。食べるとダメ。以下がその方程式です。
かみかみフルーツボーン = おもちゃ = 食べさせるのはダメ
かみかみフルーツボーンメーカーのスーパーキャットでも、「食べても大丈夫」とは一切言っていません。よく読んでくださいね。「体外へ出る素材ですが」と言っているだけ。
むしろ、食べさせることを止めている注意喚起がされています。パッケージ裏には以下の「警告」があります。
- ペットの体質により破片(くず)が体外へ出にくい場合があるため飼い主の判断のもと使用してください。
- 使用中に破損があった場合、速やかに使用を中止し取り上げてください。
- 壊れた玩具は誤飲や思わぬトラブルの原因になりますので新しいものと交換してください。
「飼い主の判断のもと使用」=「何かあっても自己責任」ということですね。
「かみかみフルーツボーンは食べても大丈夫か?」という疑問は、「このゴム製のおもちゃ食べても大丈夫?」「このプラスティックのおもちゃ食べても大丈夫?」これらと同じ。
おもちゃを食べさせはしませんよね?ですから、食べさせるなんて絶対しないでくださいね。何より、メーカーからも「警告」されているんですから。
食べても大丈夫な場合
かみかみフルーツボーンを食べても大丈夫なのは、噛んで出る「削りくず」です。
噛んで出てくる削りくずは、小さいというより、本当に「くず」程度のもの。ワンちゃんのお腹の中に入ると異物とみなされ吐き戻すか、便と一緒に排泄されます。
上記は、我が家の2匹のトイプードルが噛んで削れたかみかみフルーツボーンです。この程度なら、出たくずはたかが知れているので大丈夫ですよ。
これがもっとひどくなってきた場合の対策については後述しますね。
食べると危険な場合
削りくずを食べさせ続ける
かみかみフルーツボーンの削りくずでも、ずっと食べさせるのは危険が伴います。
かみかみフルーツボーンは、ナイロンやゴムでできていて消化できません。胃や腸の中に残り、蓄積する可能性があります。
木のスノコをガジガジかじって便秘になってしまいました。
ティッシュが固まったものです。小さな断片のうちは便と出ますが、蓄積して詰まってしまうこともあるのでやはり気を付けなければいけません。引用:いとう動物病院
木の犬のおもちゃなどもありますが、上記で記載されているように便秘になることもあるんですね。
このチワワちゃんは、2日目でコレだそうです。
引用:ゆう★おおちゃん
先端が半分に減ってしまっていますね。後述しますが、だからこそ与える時にも注意が必要です。少しずつ削っていったとしても、以下のようになるまで与えるのは大問題。
しんちゃんのストレス解消のおもちゃ、かみかみフルーツボーンを新しく買ってきました🤗✨
引用:Twitter
同じように、ここまで食べているワンちゃんがたくさんいますが、ただ運良く何も起きていないと考えるべきです。
大きな破片を食べる
かみかみフルーツボーンの先など、大きな破片を飲み込むのは危険です。
異物は胃の出口や十二指腸、小腸の途中で動かなくなり腸閉塞を起こります。内臓や周囲の組織や血管に負担がかかることで血流が悪くなり壊死すると内容物が腹腔内に漏れ出すことで腹膜炎を引き起こしてしまうことで最悪の場合死亡します。
引用:ALL動物病院行徳
トウモロコシの芯、リンゴの芯などの固いものは、腸閉塞だけでなく食道や喉、気道に引っ掛かり窒息する可能性もあるため注意が必要です。
引用:ALL動物病院行徳
以下の左画像はハーツデンタルティーザーですが、青丸の部分を飲み込んで開腹手術をした小型犬がいます。
かみかみフルーツボーンの先端と比べてみると…小型犬でも飲み込める大きさということになりますよね。仮に飲み込めず窒息してしまったら、もう助けられません。
かみかみフルーツボーンを与えるもう1つのリスク
セミハード・ハードタイプは歯が折れるかも
かみかみフルーツボーンのセミハード・ハードタイプを噛ませると、硬すぎて歯が欠けたり折れてしまうリスクがあります。
セミハード・ハードタイプは、ナイロン素材でできていて、カチンコチン。机を叩くとコツコツ鳴るくらい硬すぎます。人が噛んでも歯がジーンとするほど硬いのでおすすめできません。
実は、犬の歯は人の歯より柔らかく、歯の一番上のエナメル質はたったの0.3〜0.5mmほどなのだとか。
その上、人より噛む力が強いため、歯が欠けたり折れてしまいます。欠けたり折れた歯から細菌が侵入する場合もあるんです。牛のひづめや鹿の角など色々ありますが、犬の歯にはよくありません。
メーカーのおすすめは「ハード」だけど…
メーカーに聞いてみると1歳のトイプードルに与えるおすすめの硬さは「ハード」タイプという回答がありました。
メーカーのスーパーキャットでは、以下のように記載されています。
発売当初、適度な硬さのセミハードタイプがメインでしたが、お客様より「もっと硬さが欲しい」という要望を受け、さらに硬いハードタイプを開発しました。
引用:supercat
しかし、永久歯が欠けたり折れると替えはありませんし、メーカーが保証してくれるわけでもありません。たとえ保証してくれたとしても、全身麻酔の処置で別のリスクが伴います。そして、痛い思い苦しい思いをするのは犬ですよね。
子犬には超おすすめ「ソフトタイプ」
子犬には「ソフト」(パピー・シニア用)を与えてあげるのがおすすめです。
「ソフトタイプ」は、熱可塑性ゴムでできているので、子犬に噛ませても安心!
パピー期の歯が生え変わるときのむずがゆさや、好奇心や本能的な欲求を満たし、かつ安全に噛めるおもちゃとして、とってもおすすめですよ。
硬いのを噛ませても、どうせ歯が生え変わるから大丈夫とは思わないでくださいね。
成犬におすすめなのも「ソフトタイプ」一択
成犬におすすめなのも「ソフトタイプ」です。上述したように、歯が欠けたり折れるリスクがあるからです。
「ソフトタイプ」は、くにゃくにゃ曲がって表面は柔らかく、強く噛んでも沈み込む程度の硬さなので、歯や歯肉に負担をかけません。
サイズは、超小型犬ならSサイズがおすすめですが、噛む力が強くて不安ならMでもOK。Mサイズは中型犬まで大丈夫そう。
ただし、大型犬なら一瞬で噛みちぎってしまうかもなので、わんちゃんに合わせて考慮してくださいね。
我が家のかみかみフルーツボーン劣化対策
かみかみフルーツボーンが劣化してきた場合、我が家ではハサミで切って対策しています。
表面はあっという間に削れてしまうので、そろそろ食べそうなくらい削れてきたな…と思ったら、ハサミで切ってあげると、少しでも長持ちしますよ。
ちなみに、色違いが欲しかったのですが、残念ながらソフトはピーチのフレーバー1種類しかありません。ソフト以外のフレーバーは、いちご・メロン・グレープがあるので、バリエーションを増やして欲しいものです。
かみかみフルーツボーンの口コミ
かみかみフルーツボーンの口コミは、Amazonや楽天でもかなり高評価です。ソフトのレビューは多くはないため、すぐなくなってしまうことから、あまり売れていないのかもしれませんね。
ワタシの意見はともかく、メーカーの「1歳のトイプードルへのおすすめはハード」なので、口コミの中から、硬さ選びに役立ちそうなレビューをご紹介しますね。
うちの犬の噛む力がすごいのでしょうか、ヨーキー3キロのわんこなのですがいちにちでぼろぼろにしてしまってカケラを食べてました。(セミハード)
硬めとはいうモノの、うちのワンコ(カニンヘンダックス7ヶ月)には柔らかいようで与えて半日もしない内に半分まだ食べていました。(セミハード)
こちらの商品のハードタイプはとても長持ちしますが、彼女はセミハードを破壊するのが好きなようです。もうすぐ一歳のトイプードルです。
7ヶ月の犬です。ウンチと一緒に出たことがあるので、大丈夫かと思ってましたが、何個もの小さめな破片を吐きました。(セミハード)
やはり、セミハードを食べてしまっているワンちゃんがたくさんいます。
6ヶ月のトイプードルに与えています。
歯の抜けかわりの時期で、歯が痒いせいかよく噛みかみしています。
ボロボロになる前に新しいものに交換しています。
ハードタイプよりセミハードタイプが好みのようです。
5.4キロのキャバリアに買いました。
とにかく噛むのが大好きで、常にロープやら、タグやら噛んでます。
これはあま〜い匂いがして、硬さもセミハードでちょうど良いのか、大喜びで噛みつきます。
噛み過ぎて歯茎から血が出たので、目の届くところで使ってもらうのが良いかと思います。
破片は勿論飲んでしまってます。
フレブルなので顎の強さが半端なく、すぐにボロボロになってしまいますが、ハードタイプを与えると血がつくほどムキになって噛み続けるので、いつもミディアムタイプにしてます。
小型犬(4キロ、1歳6か月)ですがおもちゃを噛むことが大好きです。同種のセミハードタイプでは数時間で噛み砕いてしまったのでこちらを購入。2か月ほど持ち堪えました。(ハード)
トイプー7カ月♀️に買いました気に入ったらしくガリガリ噛んでいます、加えて部屋のお気に入りの場所まで行って又ガリガリと…でも、だんだん噛んでる箇所が、ささくれだして、私の膝の上に乗っかって噛んでるのですが地肌に当たると痛い(笑)(ハード)
5キロの小型犬ですが、少し硬かったみたいです。今はベットの所においてます。(ハード)
ハードが好きな子、セミハードがいい子、さまざまですが、血が出るまで噛むなんて、ささくれている部分で歯茎が傷ついているんですね。飲み込めば、食道やその他内臓内も傷つけてしまいそう。
2歳未満のボストンテリアと狆を飼っています。
2匹はこのシリーズがお気に入りで、段々と減っていくのが面白いようでいつも噛んでいました。
飲み込んでも体外に排出されるとの事で、今までに3本ほど与えました。
しかし、やはり人工物を体内に入れるのはやめようと思い1ヶ月以上前から与えるのをやめていたのですが、
本日ボストンが嘔吐をし、なんとこちらの商品の破片が出てきました。
焦げ茶色でまわりには毛が絡まった状態で出てきましたが、ハサミで切ってみた所こちらの商品で間違いないようでした。
1ヶ月以上も胃の中にあったようです。まだ他にもあるかもしれない、腸にも詰まっているかもしれない、と考えると心配です。
実際に前より少し便が細いかなと思っていた所でした。
とても犬が喜ぶおもちゃですが、おすすめできません。(セミハード)
お腹の中に入った消化できない異物は、数ヶ月・数年後になってから影響を及ぼす場合もあります。メーカーの言うようにハードの方が良さそうですが、歯の問題もありますし、後悔しない選択をしなきゃいけませんね。
かみかみ竹の粉ボーン/かみかみ竹の粉メビウスも食べたらダメ
スーパーキャットかみかみ竹の粉ボーンもメビウスも、食べたらダメです。フルーツボーンと理由は全く同じ。
食べさせている方もいますが、吐いてしまったという口コミもあり、注意しなければ大変危険ですよ。
かみかみフルーツボーン使用上の注意
必ず目の前で、与えるのは短時間
かみかみフルーツボーンは、犬の好き勝手に遊ばせていいおもちゃではありません。上記はメーカーの注意喚起です。目の届くところで噛ませていれば誤飲を防げますね。また、短時間にするのも重要です。おとなしいからといって、延々と噛ませ続けるのはやめましょう。
合図でやめるしつけをしておく
誤飲を防ぐためには、「やめる」しつけをしておくのが必要です。
「放せ」「やめ」「終わり」「ちょうだい」「ストップ」などの合図で、かみかみフルーツボーンを放すようにしつけておきましょう。
噛みちぎっているのを発見しても、取り上げようとすると、急いで飲み込んでしまいます。
綺麗に洗ってチェック&出しっぱなしにしない
かみかみフルーツボーンを与えたら、食器用洗剤とブラシで洗って劣化具合をチェック。おもちゃとは別に保管しましょう。犬のおもちゃ箱に入っていて、いつでも好きに噛める状態にするのは絶対ダメ。以下の項目を、必ず守ってくださいね。
- 清潔に保管する
- 割れや欠けがあったら捨てる
- 痛んできたら新しいものと取り替える
- 遊ばせたら片付ける
- 愛犬の歯の状態をチェックする
ワタシは、ゴムやシリコンなど洗えるおもちゃは毎日洗いますが、割れていないかなどチェックするためでもあります。
ちなみに、かみかみフルーツボーンと同じような「カインズのデンタルボーン」でも似た質問がありますが、全く同じ。食べさせるのはダメです。
カインズのデンタルボーンを犬がここまで噛んで食べてしまってますがみなさんどんな使い方をさせてますか?友達の犬も同じ物を使っていて全く同じ使い方をしてました…これは噛み砕くものではないでしょうか?
引用:Yahoo!知恵袋
かみかみフルーツボーンを食べてしまったら
かみかみフルーツボーンを食べてしまった場合、残っているかみかみフルーツボーンと、全体像やサイズ、素材がわかるパッケージや写真を持ってすぐに病院へ行きましょう。
大きな破片の場合、一刻を争います。夜間の場合は、救急病院へ行ってくださいね。
あくまでもワタシ個人的な考えですが、ワンちゃんが飲み込んでしまった「抜けた歯」や、拾い食いしたごく小さな小さな石などは、うんちと一緒に出てくるため、その大きさを目安にしています。
ただ「果実や梅干しの種」も誤飲すると危険な異物なので、安易に判断するのはいけませんね。
まとめ
かみかみフルーツボーンだけではなく、他のデンタルトイでも通常のおもちゃでも、誤飲したり怪我をしないよう、気をつけてあげましょう。
- メーカーは「食べても大丈夫」とは言っていない
- 少量の削りくずなら食べても大丈夫
- 削りくずでもたくさん食べたらダメ
- 破片を食べると危険
- 目の前で与える
- やめるしつけをしておく
- 綺麗に洗ってチェック
- 出しっぱなしにしない
- 傷んだものを与えない
- 歯の状態をチェックする