子どもが成長し、何だかなぁ...と、なんとなく寂しい気持ち。そんな気持ちが少しずつ大きくなったり、仕事がうまくいかなかったり、体がしんどかったり、中年って最悪。
ひょっとして更年期?そんなことを思いながら、ふと目にした言葉「空の巣症候群(からのすしょうこぐん)」。いや、もう色々重なって一度にドバッと降りかかっているのかも知れない。
ワタシは、トイプードルの匿名くんに救われました。
ワタシは空の巣症候群?
子ども一筋、シングルマザーのワタシ。ママ一筋の子ども。子どもが小さい頃はこうでした。「ママさえてくれたらいい。」なんて言っていた幼い子どもはもう大人。1人は独立。
子どもが成長すると、友だちや彼氏彼女といる方が楽しくなるのは当然。休みの日はいないし、帰ってもすぐ部屋に入っちゃう。寂しいなー構ってほしいな〜。人一倍、子ども命の上、寂しがり屋なワタシは仕事しかすることがなかった。
子どもの親離れは、とっても喜ばしいこと!そろそろ、きちんと子離れしなきゃ!そう思いながらも、これと言って趣味もない。子ども1人は学生でまだ独立していないし、頑張らなきゃ〜と、仕事以外で時間を使うことがもったいない。でも、仕事オンリーで何となく虚しい。
子育てを終えた中年女性が陥る「空の巣症候群(エンプティネスト・シンドローム)」というものがあると知り、もしかしてワタシもそれなのかって疑い出した。特にひどいわけじゃないけど、日々の寂しさやモヤモヤはそのせいなのかも。
空の巣症候群の症状
空の巣症候群は、更年期障害の症状に似ていると言います。
- 何もする気がしない
- 朝起きられない
- 夜眠れない
- 食欲がない
- 頭痛に肩こりがひどい
- 息苦しさを感じる
ワタシの場合、一人ぼっちになってしまったという孤独感や、もう誰にも必要とされていないという喪失感でした。そして夜眠れない。なかなか眠れないから、朝起きれない。
自分が食べるものを用意する気にもなれないし、一人で摂る食事は意味がないから、別に食べなくたっていい。お腹が空いたら、とりあえずあるものをちょこっと口にするだけ。
一生懸命になってたのは、掃除と仕事、観葉植物の世話。
観葉植物はとっても可愛いけど、構ってくれるわけじゃないしね。時々、虚しくなっていました。
空の巣症候群になりやすい人
家庭を守ってきた良妻賢母型の主婦が、子どもの独立、結婚などをきっかけに体調を崩すケースが増えています。守るべき家庭、守ってきた家庭が空になったことで孤独感を抱えてうつ状態になることから、「空の巣症候群」と呼ばれています。
引用元:みなとメンタルクリニック
ワタシは、「良妻賢母型の主婦」。そうそう!自画自賛 汗 母子家庭だから、そんな方には言わないかな。
こうした人は、自分より子どもと家族を優先して、母親としての役割を完璧にこなそうとするため、没頭できる趣味を持っていないことが多いそうです。
引用元:ハメルク
良いか悪いかは別として。自分より子どもや家族を優先して、母親としての役割を完璧にこなそうとする。没頭できる趣味を持っていない。
自分だけの楽しみの趣味。あるわけないんだよね。子どもあってのワタシ。母親としての自分だからこそワタシだったから。生きがいは全て「子ども」。
空の巣症候群になる理由
でも、そこで「母親」として、求められなくなったような気がしてしまったら、ワタシはワタシでなくなる...みたいな気持ちになっていたような気がします。同じような方、いっぱいいると思います。
空の巣症候群になる理由は、一言で言うと寂しさからみたい。
一身に愛情を注いだ子供が自立して、自分の助けを必要としなくなった寂しさから精神的に不安定になり、うつ症状に陥ることがある。
時期は子どもが巣立ったタイミングが多いようで、5月に注意って出てました。空の巣症候群になっている上、夫と2人の生活に耐えられず、離婚するケースもあるよう。
結局、ワタシって自己承認欲求が強いのよね。だから、ワタシはそんなワタシを、ある意味ダメ人間って考えてる。とどのつまり、最終的に行き着くのは、「いい母親」は、自分の欲求を満たすためだったから。(もちろん、無償の愛は紛れもなくあります。)
生きがいが子どもだけって、どんなけ視野が狭い人間なのかって、自問自答しながらやりすごしてました。巣が空になったからって、自分は自分で生きていかなきゃいけない。なのに、子どもに依存してるだけの愚かなワタシでした。
それで、結局行き着いたのが「犬が欲しい!」ということ。
空の巣症候群の治療
からの巣症候群の治療に、ペットはとってもいい方法みたいです。
「アニマルセラピー」という言葉があるとおり、動物と触れ合うことは人の心を癒し、ストレスを軽減してくれる。自分の助けなしには生きていけない愛おしい存在が傍にいるだけで、生きる張り合いを取り戻すこともある。
ワタシがトイプードルを飼ったのは、1番いい方法だったのね。
その他にも、運動などの趣味もいいんだって。ウォーキングやサイクリング・水泳などをしたり、スポーツクラブへ通って友達ができれば、また新しい楽しみができます。
ワタシは、そんな方法より「ワタシを求めてくれる」ペットを飼う以上に良い方法はなかったなーって感じます。だって、子どもが巣立った喪失感は「母」としてのワタシの寂しさだから。
「アナタしかいない」そういう存在があれば空の巣症候群にはならないよねって話
「アナタしかいない」そういう存在があれば空の巣症候群にはなりません。子どもでも、夫でも、恋人でも、友人でも。
依存性の強い人間は、「アナタだけだから」と思われたい気持ちが強いんですよね。それがあれば、自分を維持できるって感じなのね。
もしも、子どもがいつまでも「ママしかいない」「ママがいなきゃ、生きられないよー」なんて、いつまでも巣の中にいたとすれば空の巣症候群にはなりません。でも、子どもは巣立っていく。巣立ってくれなきゃ、逆に困りますけどね。
困るのに、寂しい...なんて矛盾。そこで、言い方は悪いけれど、別の生きがい=「アナタしかいない」という存在ができれば、空の巣症候群にはならないんです。
- ワタシをがいなきゃ何もできないよって存在ができる
- 「ママ大好き〜」「ママしかいない」って表現してくれる誰かがいる
- 犬を飼えば、寂しい日々から解放される
だから楽しいし、頑張れる。
人間社会の中、お家で飼われる犬は、自分だけでは生きていけない。飼い主がしっかり育ててあげなきゃいけないのは当たり前ですよね。
だから、犬を飼えば、また母親がスタートする。
空の巣にヒナが戻り、空の巣ではなくなります。せっせと巣作りをし、餌を運び、外敵からヒナを守り、巣立って生きていく術を教える。ですが、犬は一生巣立つことはありません。天国へ召される時だけです。
そこで、母親が求めている「母親」としての生き方で活力を取り戻すんです。何があろうが、守られてくれる存在がある。それが、犬ってわけ🐶^^;
ちなみに、コマツグミという鳥のヒナは、母親の口にうんちをするのだそう。だから、鳥の巣はうんちまみれではなく、綺麗なんですって。まさに「尻拭い」ですね。嫌な言葉だけど、本当は愛情を表す言葉なのかもって気がしました。
もとい、犬は、アナタがいなければ生きてはいけません。そう、ワタシが精一杯の愛情を注いで面倒を見てあげなければ。そういうワンコがいれば...。
ワタシは、匿名くんが我が家に来てくれて、元の母親に戻ることができました。
とはいえ、完全に「我が子」と考えているわけではありません。とっても大切な存在ですが、やはりペットですから「犬は犬」という感覚もあります。
「犬は家族」と考えている人を「気持ち悪い」と思っている方がいますが、理由や問題点を考えてみました。詳しくは以下のページでご覧ください。
犬でなければ空の巣症候群の治療はできなかった
動物アレルギーのワタシは、本当に犬を飼うまで、かなりの時間がかかりました。多分1年ほどは、あーだこーだとヤイヤイ言っていた気がします。
動物アレルギーのムスコちゃんのことが1番気がかりでした。自分はまだしも、実家に子どもがゆっくり会いにこれない環境にするって、何だかなぁですよね。最低最悪なヤバい親。
だから、「犬が欲しい」という気持ちを満たすために、何かないかと色々考えました。アレルギーの出ないペット、鳴かないペットであることが必須。
- うちのムスコちゃんがアレルギーが出ないと言っていたハリネズミ。うーん。ちょっと違う。めちゃめちゃ可愛いんだけど、犬のように懐かないよね。
- ウーパールーパーは?昔飼ってたけど、これも違う。そもそも、懐かないしだっこもできない。
- カワウソってアレルギー出るかな?ユーチューブで調べると、めちゃめちゃ鳴くし水浴びさせたり大変そうで絶対無理。
- イグアナはどうかな?可愛いけど可愛くない。懐く個体もあるらしいけど、やっぱり犬がいいんだよ。
最終的に、犬型ロボットの「アイボ(aibo)」や家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」にしようと考えついた。
ラボットの無料体験会に行ってみたいけど、コロナで休止されているみたいだし、レンタルできるから試してみようと思ったけど、AIとはいえしょせんはロボット。やっぱり何だか馬鹿らしいという気もちに。
結局ね。生きていなきゃ意味がないし「哺乳類」である犬しかないって思ったのね。
うちのムスコちゃんに承諾を得て、明日2021年5月29日ペットショップへトイプードルを見に行く!と決心したのでした。
トイプードル匿名くんは空の巣症候群から救ってくれた救世主です
ワタシは、空の巣症候群であったかどうかはわかりません。「もどき」という感じだったように思いますが、匿名くんは、ワタシの日々のモヤモヤを一瞬で消し去ってくれました。
何しろ「ママであること」、1番のワタシの望みを叶えてくれているんですから。
時々、犬をそういったことに利用する人間って何なの...みたいに思うけど、だからこそありったけの愛情を注いで、匿名くんを幸せに育てていきたいなって思います。
匿名くんが我が家へ来たことで、匿名くんを中心にムスコちゃんムスメちゃんとの時間も増えて、ほんと生活が豊かになりました。
もう、最高に幸せ❤️
(ただ、ムスコちゃんはアレルギー出ます( ; ; ))
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